今回、カザフスタンの航空会社SCATを利用した。
その中でもかなりマイナーなKaraganda Turkisitanに乗車し、色々カオスだったので記録したい。
カラガンダ空港はソ連感たっぷり。対してトルキスタン空港は2020年開港と最新であった。
実施日 2022年8月7日
ルート
運賃
まずネットで発券した。このカラガンダ-トルキスタンは、変動運賃を採用しておらず、常に20000テンゲ 約6000円だった。
数日前見たら満席で、地獄の23時間夜行バスを覚悟したが、搭乗2日前にたまたま見たら空席が出たので即購入した。
値段/ Цена:10 000 тг. Время в пути:23:10 (1340 км)という地獄夜行バス
Расписание автобусов Караганда – Шымкент, продажа билетов
実際に乗ってみた
海外国内線でさらにマイナールートとなるとわくわく度は高い。筆者は海外国内線はこれまでアナドルジェットかLATAMしか乗ったことはないのだ。たぶん。
カラガンダ空港アクセスバス
カラガンダ市内の駅から出発し、南東バスターミナルを経て空港へ行くバスがある。写真は南東バスターミナルにて。
料金は200テンゲ 約60円
空港アクセスバスは高い!というよくある旅行通ぶってる人がネットで吹聴してる情報をぶち壊してくるカザフスタン!
デカい主語の欺瞞を教えてくれるデカい国カザフスタンである。
英語が出来る女性
バスには僕ともうひとりの客だけが乗っていた。たった60円なのに客2名かよ!!! 女性はおそらく始発駅から乗ってきたのだと思う。
その英語が出来る女性と、バスで雑談した。彼女はエアアスタナ(か、その系列航空会社)の客室乗務員らしく、これからフライアリスタンというエアアスタナ傘下のLCCでアルマトイの家にいくという。カラガンダに実家があるらしい。
当日行って空席があれば職員割引90% off で乗れるらしい。凄い。
バスに20分乗ると空港に到着する。
カラガンダ空港
ソ連感たっぷり
モダニズム建築?というのかしら。角ばったコンクリートの装飾が少ない建物だ。
かっこいい!
元は1階の道路は到着客用(Arrival)、2回が出発客用(Departure)であり、2階のロータリーもきちんと整備されているが、実際には2階の自動車用ロータリーは閉鎖されている。
出発客も1階から入る事になる。
サラ アrダ? なんて書いてあるのかよく分からないけどフォントがかっこいい。
カザフスタンは土地はいっぱいあるので、こうして空港前に広々と庭がある。空港周囲には草原が広がっている。
Karaganda international airport
公式ページで出発、到着時刻など見れる。
建物内
僕は3時間前と国内線にしては早く来すぎたおかげで、建物をたくさん見る余裕があった。荷物はさっき会った客室乗務員の女性がスマホ充電で同じ場所に居るので、ついでに見ていてくれた。ラッキー。
建物内は外と違い、結構装飾が凝っている。入るといきなり謎オブジェが迎えてくれる。天井も殺風景ではなく三角形を組み合わせたキラキラしたものだし、
壁も大理石なのかは知らないが高そうな素材だ。3階まで吹き抜けになっている。
カフェなどがまばらに営業している。
展示スペース
建物内には小さな展示スペースがあり、古い飛行機のエンジンや、航空関連の部品が置いてある。 これはAn-25のエンジン。
アントーノフが来る
3階に滑走路が見える場所がある。
そこにいると、ウスチ=カメノゴルスク行きの飛行機が飛び立った。
これは草 pic.twitter.com/q0DjYNmjZj
— 石器時代 (@NsaYamamoto) August 7, 2022
なんとAn-24ではないか!これはユジノ ニーヴォという航空会社による運航だ。
再度カザフスタンにきた時乗りたいと思う。
この写真は3階のガラス越しから撮影したもの。外周では撮影していない。
AN24を使いカラガンダ→ウスト=カメノゴルスクを運航
747が泊まってる
747がとまってた。貨物機かとおもって調べた所
Longtail Aviation という St. George’s, Bermuda(セントジョージ島, バミューダ)に本社があるチャーター航空会社らしい。
チェックイン
チェックイン作業は出発1時間前に開始した。空港に興味が無くて乗るだけなら、40分前に来てもいけると思う。
僕はギリギリまで3階の展望スペースでAn-24を見ていたので、窓側の席は無くなっていた。だが1-Bという一番前の席を出してくれた。
制限エリア
空港は秋田空港より小さいなというレベルで、搭乗口は3つか4つしか無かった気がする。
搭乗
こんな小さな空港だが、エンブラルは小さすぎて歩行用の通路が使えない?のか、沖止めで、バスで行く。
バスはほんの300mくらいですぐ飛行機に到着
外付けHDDをリチウムイオンバッテリーと間違われる騒動
僕は1-Bと一番前の席なので、係員がしゃべっているのが聞こえる。そして僕の名前を何か騒いで言っている気がする!
地上で荷物を運ぶ職員っぽい人が、乗り込んできてロシア語でなにか言っている(だいたい何かは分かるが)。客室乗務員の男が英語に翻訳してくれた。
「バッテリーはあるか」
ワイ「ある可能性はある」
預けたバックパックをなんと機内に持ってきてOPENタイムが始まった。
僕は1眼用の予備のバッテリーを布袋からだして、「これか?」と言ったら違うらしい。
外付けHDDを出して見せたら、
どうやら該当する危険物は外付けHDDらしい!!!!
1眼用の予備のバッテリーはどうすべきか聞いたら、バックパックに入れて良いという。
1眼のバッテリーはリチウムイオンで、危険物扱いしてるHDDはHDDだよwww
僕は言われた通りLi-IONバッテリーは貨物室に預け、飛行機は落ちなかったので、リチウムイオン電池が飛行機で爆発するのはかなり粗悪品だけだと実証された。
HDDは機内に持ち込んだリュックに入れた。
HDDは禁止なのか?
出来事が謎なので英語ができる男の客室乗務員に Hard Disc is prohibited to put in… (身振りで下を指す)?
と聞いた所、 I don’t know みたいな事を言っていたので、地上係員の勘違いとしか思えない。
今回はエンブラルみたいな小さい飛行機で済んだが、大型旅客機で危険物判定されて出発地にBackpackを置き去りにされたら困るので今後は外付けHDDも持ち込もうと思う。
機内特別サービス
日本人がこの飛行機に乗るのは珍しいのか客室乗務員が呼んできた。
カーテンで客室と仕切られた出入口付近には、機内サービス用の台車などが置いてある。離陸時、客室乗務員が座るための折り畳み椅子もある。
僕はその離陸時用の折り畳み椅子に座れと言われた。
コーヒーが無料で振舞われた。
雑談が始まり、旅行のルートの話とか、色々した気がする。うろ覚え。
やっぱり旧ソ連なので給料の話になった。僕の給料を言うと、
「俺達の給料はどのくらいだと思うw」と言ってきたので、
「月1000$か?」
と僕が予想したらそうだと言ってた。当たるのかいwww
さらに、余り物の機内食と、ジュースも追加で貰った。
なおカラガンダ-トルキスタンのフライトでは、機内食や飲み物のサービスは無く、僕だけに振舞われた。
一番前の席だったしカザフ客室乗務員の粋な計らいでほぼファーストクラスや。
客席では、英語ができる中年の女性がとってと言ってきたので彼女と夫の写真を取った。
トルキスタン空港
到着時、写真撮りまくってたら怒られる
カザフスタンの空港で怒られるとは思ってなかった。
カラガンダ空港に沖止め、そこからバスまで歩く間に小さい1眼レフで大量に撮っていたら、途中までは黙認していた係員が、急に「禁止だ」と言い始めた。
撮影枚数は空港建物1枚、バス1枚、飛行機4枚と合計6枚で別に多いというほどではないし、APS-Cだし、バスに客がまだ半分も乗り切ってない段階で遅延させてるわけでもない。
カザフ人から見たら6枚でも多いのか?
撮りすぎたのもあるが、ムカつくなw
バスの中でさっきの英語が出来る女性客が、「なんて言われたの」と言ったので、僕は「よくあることだよ。彼らは僕のことを気に食わなかっただけだ (Sometimes happens, They don’t like me, but they say it is prohibited」と言っておいた。
Tips: 撮りすぎると、僕を目障りだと思う監視員(地上係員)に禁止される
トルキスタン空港は新品
トルキスタン空港は開港したばかりなので奇麗だ。2020年December 1に最初のフライト ヌルスルタン - トルキスタンが運航。国内で19番目の空港とのこと。また、世界でもっとも高速で建設をしたとのことで、工事開始2019→開港2020年である。
Hazret Sultan International Airport – Wikipedia
正式名称は ハズレット・スルタン国際空港 Hazret Sultan International Airport で、ヌルスルタンにあるモスクの名前を由来にする。そこはトルキスタンのモスクの名前にしろよとツッコミたいが、中央アジア中央集権権威主義国家なので仕方ない。
新しいが空港wifiが無い。
就航地は、ヌルスルタンや僕が今回乗ったカラガンダなど、またアンタルヤもあるらしい。確かドバイもあった。ただし、大体週数便しかなく過疎っている政治主導空港だ。
タクシー
案の定タクシーの勧誘はある。6000テンゲだと言う。約2000円。25kmあるので、仕方ないレベルなのだが、若干ボッタクってるのは僕でも分かる。
25km歩くわけにもいかないし、エンブラルの乗客は数が少ないので、他の客はとっとと消えてしまい人影は既に多くない。乗合する人は居ない。
カザフ人は親戚友人が居ればだいたい迎えに来てくれる感じらしく、みんな行ってしまったのだ。
どうしようかと考えつつゴネているとバスが来たではないか!
空港バス
最近開港した、政治のおかげで出来た空港なだけあって、行政によるバスが来た!
運賃70テンゲ (22円)
世界で最も安い空港連絡バスだろう。繰り返すが25kmの距離がある。
バスの運賃は市内バスと同じ。市内から相当はみ出ていると僕は思うけど。タクシー運転手が4000テンゲ(1300円)でどうだとか何か言っているがこっちは22円である。
政治家のおかげなので、タクシーの85分の1の値段で有り難く22円で市内へ向かった。
バスは中国製の新しそうなもので、オレンジ色で空港シャトル感もある(日本人並の感想)
※フォロワー氏の指摘によると、ウズベキスタン ISUZU のLE60というものらしい。
City bus ISUZU LE 60 – Isuzu Group
カラガンダ市バスではバスによっては「敬老之精神之中華民族的美徳也」といったスローガンが車内表示されているため、全て中国製かと思っていたが、僕の勘違いだった
SCAT発券、決済等
公式サイトで発券できる。クレカ決済も可能。ただし今筆者がいるラトビアからはアクセスできなかった。
カラガンダ空港バスのリンク
空港バス時刻表のニュースサイト リンクは貼っておくが正直あんまあってない。
Расписание маршрута № 500 А из Караганды в аэропорт
空港バス時刻表 空港公式だが、掲載より10分早く来たりして謎
おわりに
この後、トルキスタンのディズニーランド化しつつあるモスクを訪問し、陸路でタシケントへ向かった。